第4話『映画と本とくらやみ祭』 [お祭り映画関連]

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「映画と本とくらやみ祭」(第4話:六角さんとの生中継。映画と本が出会う時)

2018年9月に映画のロケを見学してから約半年間、
ほとんど執筆のために家に籠っていたので、再び映画の話を
耳にしたのは、本が発売された翌2019年の4月半ば頃でした。

毎年くらやみ祭の生中継を行っているJ:COMさんから
今年の中継では、映画と本を取り上げたいと言うお話を頂きました。
その際に「主演の六角精児さんをお招きする予定なので、番組内で
共演するかもしれない」とも言われました。

とてもありがたいお話ですが…しかし六角さんとは一体全体
どんな話すればいいんだろう?本の事は語れるけれど、
映画の事はこの時点では、ほとんど何も知りませんでした。
ロケは見学したけれど、出演したわけではないから
詳細は分からないし…。

と悩んでいた矢先、折よく映画の関係者等を対象にした
試写会が開催され「TVの生中継で共演する時に、
話が合わないと困る」という理由から、急きょ、その試写会に
私も参加させて頂く事になりました。

大きな映画館のスクリーンに流れた映像を見て感じたのは
「映画は完成すると、やっぱり大迫力で格好いいな」と言う想いでした。
こうして5月5日本番の生中継で、六角さんにお会いした際も
「映画、面白かったです」と、無事にお話をする事が出来ました。

ここが初めて、映画と本と言う別々の作品が交差した瞬間でした。

しかし、いくら同じお祭りをテーマにしているとは言え
映画と本と言う、全く規模も表現方法も違う作品が出会う事は
こうした中継でもない限り、もうないだろうな…と漠然と考えていました。
けれどこの時、J:COMスタッフさんが機転を利かせて「試写で見た
映画の内容をイラストで描いたら、話が弾んでいいんじゃない?」と
提案してくれた事がきっかけで描いた色紙が、その後の流れを
変える事になりました。(つづく)


追伸
余談ですが、生中継の際に私が出演する時間は当初10分足らずでした。
が、しかし。司会進行の都合で、CMの間に退出するタイミングを逃したため、
次のCMまで(少し延長して)そのまま居続ける事になりました。
TVでは流れないCMの間も、六角さんは本の内容について
「こうしてイラストで描かれていると、わかりやすくていいですよねぇ」と
ずっと優しく気さくに話しかけて下さっていました。

期せずして「TVには映らない素の時間」をスタジオで過ごした事で
「六角さんていい人なんだなぁ」と言う事を、しみじみと知るきっかけになりました。

(写真は出版社の担当さんがTV画面を見て撮って下さった物です)


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第3話『映画と本とくらやみ祭』 [お祭り映画関連]

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「映画と本とくらやみ祭」(第3話:ロケを見学する。その目的は)

2018年3月のくらやみ祭大祭会議で「映画を作っているらしい」と
確かな話を耳にしたものの、その後の半年間は
ぷっつり情報が途絶えていました。
その間、私は私で本が刊行できるかどうかの、
大事な局面を迎えていました。

再び映画の話を耳にしたのは、2018年9月。
「街中でロケが始まるらしいよ」と言う噂を聞き、見に行きました。
とは言え、その目的はエキストラとして出演するためではなく、
俳優さんに会うためでもない。
実は「御本社のお神輿が出るらしい」と聞いたからです。
もしかしたらお祭りの時と違って、詳細まで見学ができるかもしれない
と、イラストを描くための取材として出かけてみました。

神社に行ってみると、本当に御本社のお神輿が
撮影が行われるまでの間、境内に静かに待機していました。
しかもお祭りの時と違い、周囲には見学の人もほとんどいない状態です。
町内の方が見張り役をされていましたが「近くで写真を撮っても
良いですよ」と優しく言って下さったので、かなり細部まで
お神輿を拝見する事が出来ました。

仮に宝物殿でお神輿を観ると、正面からのみで撮影も禁止なので
細部を描きとめる事は困難です。5月6日のオカエリの時も、
神輿の近くには行けますが、大勢の人が周囲にいたり、
移動時間もあるので、やはりゆっくり眺めるのは難しい。
なので今回は、思いがけずやってきた貴重な機会でした。

その後、お神輿を担いでいるシーンも見学しました。
実際のお祭り時は、人が多すぎて良くわからない手先などの細部も
この時はちゃんと見る事が出来ました。
こんな風に、その当時の私にとって映画は「思いがけない角度から
取材をさせてもらう事が出来た、好機」と言う捉え方でした。

ちなみに、別の日にもロケを見学に行きましたが、この日以降は
生憎の雨模様だったので、中止になるなどあまり見学が
出来ませんでした。

でも街の多くの方々の協力によって、遂行されていたロケは
非常に盛り上がって、賑やかで、楽しい雰囲気でした。
「街を舞台に映画が撮影されるって、活気があっていいな」と思い
同時に、「きっとこれから市内各所で、こうしたロケが
行われるんだろうな」とも思ったのですが、何とロケは
この撮影時の盛り上がりをピークに唐突に終了してしまいました。

「映画ってこんなに早く撮影が済むの!?」と、衝撃を受けましたが、
これには実は深い理由があり…。
私がそれを知るのは、随分後になります。(つづく)

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第2話「映画と本とくらやみ祭」 [お祭り映画関連]

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「映画と本とくらやみ祭」(第2話:映画制作に気付いた時)

私がお祭りを調べて本を描きたいと思ったのが、2017年の5月。
そしていつ頃、映画が作られる事を知ったかと言うと、それは
約8か月後の2018年の3月に行われた大祭会議の席でした。

実はそれ以前も、取材先で時折「映画を作る話があるらしいよ」と
噂話程度に耳にした事はありましたが、正式に「制作を進めています」
と言うお話を聞いたのは、この時が初めてでした。

その際「公開は4月頃を予定」と伝えられたので、まず最初に
「それはちょっと困ったな」と、思った事を覚えています。
私も本はお祭り前の、3月か4月頃に発売したいと思っていたので
こんなに大きな媒体と公開時期が被ったら、宣伝などが全て
映画一色になってしまうに違いない…と懸念しました。

しかし「どうしようかな」と思いつつ、私個人の力では
別にどうする事も出来ないので、その先はとりあえず
自分の作品をちゃんと作り上げる事に専念しようと思いました。

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